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抗ヘキサノイルリジン(HEL)抗体による免疫組織染色プロトコル
Imminohistochemical detection of hexanoyl-Lys adduct by monoclonal antibody.  
抗ヘキサノイルリジン抗体を使用した免疫組織染色プロトコルをご紹介いたします。
実施にあたっては実際にご使用になるサンプルに合わせて実験条件をご検討ください。
● 固定: 中性ホルマリン固定、3um切片作製
● 脱パラフィン処理: 脱パラフィン、親水化は一般的な方法にて実施してください。
(賦活化処理・オプション)0.01Mクエン酸緩衝液(pH6.0)中でマイクロウェーブ処理5分。
● ブロッキング: Normal rabbit serum (DAKO) in 1%BSA/PBSで30分ブロッキング。
● 反応条件: 抗ヘキサノイルリジン抗体(クローン5H4)2ug/ml程度、4℃、一晩。
● 2次抗体: ビオチン化2次抗体(DAKO)
ABC試薬:ABC-AP Kit (Vectastain)
発色:Alkaline Phosphatase Kit(Vector)
酸化ストレスマーカー HEL 免疫組織染色プロトコル
※オプションで示している賦活化処理は、染色しにくい組織、バックグラウンドがあがる組織場合にお試しください。
動脈硬化病巣は、賦活化処理無しで染まります。
(プロトコル情報: 兵庫県立大学 加藤陽二先生、徳島大学 河合先生にご提供いただきました。深く御礼申し上げます。)
酸化ストレスマーカー HEL 免疫組織染色プロトコル 参考文献
【参考文献】
1) Fukuchi Y, Miura Y, Nabeno Y, Kato Y, Osawa T, Naito M: Immunohistochemical detection of oxidative stress biomarkers, dityrosine and N(epsilon)-(hexanoyl)lysine, and C-reactive protein in rabbit atherosclerotic lesions.
J Atheroscler Thromb 15(4)p185-192(2008)
ウサギ動脈硬化病巣における染色例。
2) Maeda R, Noiri E, Isobe H, Homma T, Tanaka T, Negishi K, Doi K, Fujita T, Nakamura E: A water-soluble fullerene vesicle alleviates angiotensin II-induced oxidative stress in human umbilical venous endothelial cells.
Hypertens Res 31(1)p141-151(2008)
ヒト培養細胞(HUVECs)を対象とした染色例。
3) Sango K, Yanagisawa H, Kato K, Kato N, Hirooka H, Watabe K: Differential Effects of High Glucose and Methylglyoxal on Viability and Polyol Metabolism in Immortalized Adult Mouse Schwann Cells.
Open Diabetes J. 1, p1-11(2008)
マウス培養細胞を対象としたHELの染色例(ご教示いただきました三五先生に深謝申し上げます)。
酸化ストレスマーカー HEL 免疫組織染色プロトコル
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