ヒト ミオスタチン測定キット
Human Myostatin/GDF-8 ELISA |
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(本製品は研究用試薬です。) |
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【ご注意】本製品は研究用試薬です。研究以外の用途(臨床検査/診断/医療行為等)には使用できません。 |
日研ザイル株式会社 日本老化制御研究所 〒437-0122 静岡県袋井市春岡710-1 TEL 0538-49-0125 FAX 0538-49-1267
【キット構成】 |
1. |
マイクロプレート |
分割式1枚(使用直前に、調製済み洗浄バッファー250μLにて2回洗浄します) |
2. |
洗浄バッファー |
100 mL x 2本(蒸留水にて10倍希釈して使用します) |
3. |
サンプル希釈バッファー |
100 mL x 1本(そのまま使用します) |
4. |
スタンダード |
6レベル x 2本(使用直前に所定量の蒸留水を加えて再構成します) |
5. |
ビオチン標識ミオスタチン(Tracer試薬) |
150μL x 1本(使用直前に調製済み洗浄バッファー100容量を加えて希釈します) |
6. |
コントロール |
2種類 x 2本(使用直前に所定量の蒸留水を加えて再構成します) |
7. |
コンジュゲート |
200μL x 1本(使用直前に調製済み洗浄バッファー100容量を加えて希釈します) |
8. |
TMB基質 |
15 mL x 1本(そのまま使用します) |
9. |
反応停止液 |
15 mL x 1本(そのまま使用します) |
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【測定手順】 |
1. |
使用前に、全ての試薬を室温(18~26℃)に戻しておきます。
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2. |
ビオチン標識ミオスタチン(Tracer試薬)を、100倍量の調製済み洗浄バッファーに混合します。 |
3. |
スタンダードおよびコントロールを蒸留水にて再構成します(添加する液量は瓶ラベルに記載)。 |
4. |
サンプル20μLに対し、サンプル希釈バッファー180μLを混合します(10倍希釈)。 |
5. |
エッペンチューブ(1.5mL)をサンプル、スタンダード、コントロール分用意します。 |
6. |
エッペンチューブに希釈済みサンプル、スタンダード、コントロール200μLを入れ、
さらに調製済みビオチン標識ミオスタチン(Tracer試薬)200μLを添加、混合します。 |
7. |
マイクロプレートの準備をします。必要な数を取出し、残りは密封して冷蔵庫に保管しておきます。
使用するマイクロプレートについて、希釈済み洗浄バッファー 250μLにて2回洗浄します。 |
8. |
サンプル、スタンダードおよびコントロールをエッペンチューブから取り出し
マイクロプレートに100μL/well分注します。 1本のエッペンチューブから 2つのwellに分注(N=2)します。 |
9. |
マイクロプレートにフタをして、マイクロプレートシェーカー(水平)にて室温 2時間インキュベートします。 |
10. |
液を捨て、希釈済み洗浄バッファー 250μLにて 5回洗浄します。 |
11. |
全てのウェルに調製済みコンジュゲート試薬を 100μL分注します。 |
12. |
マイクロプレートにフタをして、マイクロプレートシェーカー(水平)にて室温 1時間インキュベートします。 |
13. |
液を捨て、希釈済み洗浄バッファー 250μLにて 5回洗浄します。 |
14. |
全てのウェルにTMB基質を 100μL分注し、室温暗所にて10~20分インキュベートします。 |
15. |
全てのウェルに反応停止液を 100μL分注し、450nmにおける吸光度を測定します。
吸光度が高すぎる場合には405nmでも測定できます。尚、副波長を用いる場合には595~690nmが使用できます。 |
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※製品の仕様、操作方法等は予告なく変更される場合があります。
特に操作方法につきましては、ご使用前に商品同梱の使用説明書を必ずご確認ください。 |
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【ご注意】本製品は研究用試薬です。研究以外の用途(臨床検査/診断/医療行為等)には使用できません。 |
日研ザイル株式会社 日本老化制御研究所 〒437-0122 静岡県袋井市春岡710-1 TEL 0538-49-0125 FAX 0538-49-1267
【参考文献】 |
1) |
Regulation of skeletal muscle mass in mice by a new TGF-beta superfamily member.
Nature 387(6628),p83-90(1997). McPherron AC, Lawler AM, Lee SJ.
ミオスタチン(GDF-8)遺伝子の同定、発現部位、ノックアウトでの表現型に関する報告です。
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2) |
Muscle-bone interactions, revisited. Bone 27(3),p339-340(2000). Turner CH.
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3) |
Serum myostatin-immunoreactive protein is increased in 60-92 year old women and men with muscle
wasting.
J Nutr Health Aging 6(5),p343-348(2002). Yarasheski KE, Bhasin S, Sinha-Hikim I, Pak-Loduca J, Gonzalez-Cadavid NF.
血清ミオスタチン濃度が、加齢による筋肉減少(サルコペニア)の指標となることが示唆されています。
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4) |
Organization of the human myostatin gene and expression in healthy men and HIV-infected men with
muscle wasting. Proc Natl Acad Sci USA 95(25),p14938-14943(1998).
Gonzalez-Cadavid NF, Taylor WE, Yarasheski K, Sinha-Hikim I, Ma K, Ezzat S, Shen R, Lalani R, Asa S, Mamita M, Nair G, Arver S, Bhasin S.
成人健常者におけるミオスタチンレベルは、除脂肪体重と負の相関性を示すこと、HIV陽性患者ではミオスタチン濃度が
高値を示すことが報告されています。
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5) |
Resistance to body fat gain in 'double-muscled' mice fed a high-fat diet.
Int J Obes (Lond) 30(5),p868-870(2006). Hamrick MW, Pennington C, Webb CN, Isales CM.
ミオスタチン ノックアウトマウスでは、高脂肪食を投与しても肥満にならないことが観察されています。
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6) |
Plasma myostatin-immunoreactive protein is increased after prolonged bed rest with low-dose T3
administration. J Gravit Physiol 6(2),p11-15(1999). Zachwieja JJ, Smith SR, Sinha-Hikim I, Gonzalez-Cadavid N, Bhasin S.
T3の50μg/日投与下にて健常男性を25日間安静に保つと、筋肉量減少、血漿ミオスタチンが12%上昇します。
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7) |
Myostatin: a therapeutic target for skeletal muscle wasting.
Curr Opin Clin Nutr Metab Care 7(3),p259-263(2004). Roth SM, Walsh S.
抗ミオスタチン抗体の医薬品への応用に関する解説です。
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8) |
Energy Balance, Myostatin, and GILZ: Factors Regulating Adipocyte Differentiation in Belly and Bone.
PPAR Res 92501(2007). Shi X, Hamrick M, Isales CM.
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9) |
Transgenic expression of myostatin propeptide prevents diet-induced obesity and insulin resistance.
Biochem Biophys Res Commun 337(1),p248-255(2005). Zhao B, Wall RJ, Yang J.
マウスにおいてミオスタチンプロペプチド導入によりミオスタチンの機能をブロックすると、野生型に比べ筋肉量が45~115%
増えること、高脂肪食摂取下でも血糖値、体脂肪、インシュリン感受性が維持されることが報告されています。
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10) |
Myostatin decreases with aerobic exercise and associates with insulin resistance.
Med Sci Sports Exerc 42(11),p2023-2029(2010). Hittel DS, Axelson M, Sarna N, Shearer J, Huffman KM, Kraus WE.
中年男性(平均53歳)における有酸素運動(1200kcal/週 x 6ヶ月)は筋肉組織および血漿中のミオスタチン濃度を
20%低下させるとともに、インシュリン感受性を改善することが報告されています。
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11) |
Cellular markers of muscle atrophy in chronic obstructive pulmonary disease.
Am J Respir Cell Mol Biol 42(4),p461-471(2010).
Plant PJ, Brooks D, Faughnan M, Bayley T, Bain J, Singer L, Correa J, Pearce D, Binnie M, Batt J.
COPD(慢性閉塞性肺疾患)患者では、筋肉組織におけるミオスタチン発現レベルが健常者対照に比べ有意に高いことが報告されています。
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【ご注意】本製品は研究用試薬です。研究以外の用途(臨床検査/診断/医療行為等)には使用できません。 |
日研ザイル株式会社 日本老化制御研究所 〒437-0122 静岡県袋井市春岡710-1 TEL 0538-49-0125 FAX 0538-49-1267
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