Rev.131017
レドックス/アンチエイジング関連マーカー
Biomarkers for redox regulations or anti-aging medicine. 日本老化制御研究所"
チオールステータス測定キット
Colorimetric assay kit for total Thiol (SH) level.
(本製品は研究用試薬です。)
【生体内レドックス指標】


チオール基(SH: スルフヒドリル基)は、血清中ではタンパク質(Cys残基)、グルタチオン、 遊離SH基として存在し、活性酸素種(ROS)と速やかに反応して酸化型のジスルフィドを形成します。 血清中のチオールレベルは、生体内のレドックス環境の指標の一つと考えられているほか、 近年いくつかの酵素、タンパク質の機能が、分子内チオール基の酸化/還元状態によって制御されていることが明らかにされています。 例えば、DNA修復に重要な役割を果たすポリADPリボースポリメラーゼ(Poly ADP-ribose polymerase: PARP)は分子内チオール基の 酸化/還元により酵素活性が制御されており、血清チオールレベルがDNA修復能に関連することが報告されています。 さらに、最近では血清チオールレベルが、老化の指標となることが示唆されており、アンチエイジングの研究分野でも注目を 集めています。

本キットは、血清サンプルを対象に、総チオールレベルを測定します。
【製品仕様】
● 測定対象: 血清、血漿、尿、滑液
● 所要時間: 約35分
● サンプル所要量: 20μL
● テスト数: 96 wells
● 必要な器具: マイクロプレートリーダー(測定波長405nm)、恒温槽(37℃) マイクロピペット(10~1000μL用)、蒸留水
● 保存条件: 冷蔵(2~10℃)
品名 商品コード 測定波長 価格(税込)
チオールステータス測定キット KTS-100D 405 nm 143,000円

【製造元】:Immundiagnostik AG, Germany


※製品の仕様、価格、操作方法等は予告なく変更される場合があります。
特に操作方法につきましては、ご使用前に商品同梱の使用説明書を必ずご確認ください。
【ご注意】本製品は研究用試薬です。研究以外の用途(臨床検査/診断/医療行為等)には使用できません。

日研ザイル株式会社 日本老化制御研究所 〒437-0122 静岡県袋井市春岡710-1 TEL 0538-49-0125 FAX 0538-49-1267

 
【キット構成】
1. 反応バッファーA 24 mL x 1本(そのまま使用します)
2. 反応バッファーB 2.4 mL x 1本(そのまま使用します)
3. キャリブレーター 4本(1本に対し、蒸留水を1000μL添加して再構成します。濃度は瓶ラベルに記載。)
4. 96穴マイクロプレート 1枚(そのまま使用します)
【測定手順】
1. サンプル、キャリブレーターまたは蒸留水を20μL/ウェル分注します。
2. 全てのウェルに反応バッファーAを200μL分注し、405nmにおける吸光度を測定します。
3. 全てのウェルに反応バッファーBを20μL分注し、シールします。
4. 37℃にて30分間インキュベート。
5. 直ちにシールを取り除き、405nmにおける吸光度を測定します。
6. サンプル及びキャリブレーターの吸光度変化から、サンプル中のチオール濃度を算出します。
【参考文献】
1) Reduced level of serum thiols in patients with a diagnosis of active disease.
J Anti Aging Med 6(4),p327-334(2003). Banne AF, Amiri A, Pero RW.
2) Oxygen free radicals and congestive heart failure. Br Heart J 65(5),p245-248(1991). Belch JJ, Bridges AB, Scott N, Chopra M.
3) Oxidative stress. An early phenomenon characteristic of acute experimental pancreatitis.
Int J Pancreatol 12(3),p193-199(1992). Dabrowski A, Gabryelewicz A.
4) A precise method for the determination of whole blood and plasma sulfhydryl groups.
Anal Biochem 93(1),p98-102(1979). Ellman G, Lysko H.
5) Measurement of protein thiol groups and glutathione in plasma. Methods Enzymol 233,p380-385(1994). Hu ML.
6) Spectrophotometric assay of thiols. Methods Enzymol 143,p44-67(1987). Jocelyn PC.
7) Reduced free-radical-trapping capacity and altered plasma antioxidant status in cystic fibrosis.
Pediatr Res 33(3),p247-250(1993). Langley SC, Brown RK, Kelly FJ.
8) Elevated levels of xanthine oxidase in serum of patients with inflammatory and autoimmune rheumatic diseases.
Inflammation 17(5),p551-561(1993). Miesel R, Zuber M.
9) Free radical activity and loss of plasma antioxidants, vitamin E, and sulfhydryl groups in patients with burns: the 1993 Moyer Award.
J Burn Care Rehabil 14(6),p602-609(1993). Nguyen TT, Cox CS, Traber DL, Gasser H, Redl H, Schlag G, Herndon DN.
10) Reassessment of Ellman's reagent. Methods Enzymol 91,p49-60(1983). Riddles PW, Blakeley RL, Zerner B.
11) Serum and synovial fluid histidine: a comparison in rheumatoid arthritis and osteoarthritis.
Rheumatol Int 6(6),p251-254(1986). Sitton NG, Dixon JS, Bird HA, Wright V.
【ご注意】本製品は研究用試薬です。研究以外の用途(臨床検査/診断/医療行為等)には使用できません。

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