1) |
インキュベート時の温度管理:
インキュベート時の条件(温度等)は、特に第1抗体反応時、 測定値に大きく影響するため、以下の点にご注意ください。
・プレート内及びプレート間での温度差をなくし、温度を厳密に一定に保つ。
・インキュベート用機器としては、ウォーターバスを使用することを推奨致します。 |
2) |
サンプルの状態(pH等):
第1抗体反応液(第一抗体溶液とサンプルの混合液)のpHは、6〜8に入るようにするのが望ましい。特に、緩衝力の強い
サンプルは、希釈して測定に用いるのが望ましい。 |
3) |
プレートの洗浄方法:
プレート洗浄時、洗浄液がウェルに残っていると、測定値に影響を与える場合があるため、ペーパータオルにプレートを
たたきつけるなどして、完全に除去してください。 |
4) |
使用器具について:
チップ、マルチピペット用トレイ等の器具は、きれいなものを使用する。 特に、トレイは、洗浄して繰り返し使用する場合、
煮沸、アルカリ洗剤に浸すなどした後、洗剤等が残らないようによくすすぎ、よく乾燥させた後に使用する。 |
5) |
本キットを分割使用する際の注意:
・キット開封後、残った試薬などは冷蔵保存してください。また、開封後は2週間以内に使用してください。
・測定時に試薬類を室温に戻す際は、使用する分のみを室温に戻してください。
・発色剤(TMBZ)は光が当たらないように注意して下さい。 |
6) |
血清高分子成分は本測定系に干渉を与える場合があります:
血清中に含まれる高分子が 正の干渉を与える場合のあることが知られております。血清サンプルや、蛋白尿など高分子成分を含むことが
予測されるサンプルにつきましては、 測定前に分画分子量1万の限外濾過フィルターを通過させ、濾液をサンプルとして適用することを
お勧めいたします。 |
7) |
サンプルの安定性:
8-OHdGは比較的安定な物質ですので尿サンプルに関しては冷蔵保存で数日、 冷凍保存なら長期保存が可能です。ただしサンプル中に
deoxyguanosine (dG)などDNAが多量に存在する場合や、微生物、血球等が 存在しないことが前提となります。 |