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パラオキソナーゼ(paraoxonase: PON-1)は
脂質酸化物(lipid peroxides)を分解することにより、リポ蛋白の酸化保護作用を示す抗酸化酵素です。
PON-1はHDL(High density lipoprotein)に結合して存在しており、PON-1活性の低下は、肥満、メタボリックシンドローム、
アテローム性動脈硬化症に関連することが報告されています。本製品は、
アリルエステラーゼ活性を検出することにより、サンプル中のパラオキソナーゼを測定します。
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パラオキソナーゼはパラオキソナーゼ活性やアリルエステラーゼ活性など、複数の酵素活性を持つユニークな抗酸化酵素であり、
いくつかの遺伝子多型が知られています。
中でも192番目のグルタミン(Q)がアルギニン(R)に置換されているQ192Rについてよく調べられており、R型はQ型に比べ、
パラオキソナーゼ活性が高値を示します。一方、アリルエステラーゼ活性には
R型とQ型で殆ど差がないことから、QQ/QR/RR遺伝子型によって、パラオキソナーゼ活性/アリルエステラーゼ活性の比率が異なることが
知られています。近年、長寿者(centenarian)において、RR/QR型の保有者が多いことが明らかにされ、老化制御/アンチエイジングの
研究分野で注目を集めつつあります。
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血清中のチオール基(SH: スルフヒドリル基)は、生体内のレドックス環境の指標の一つと考えられているほか、
近年いくつかの酵素、タンパク質の機能が、分子内チオール基の酸化/還元状態によって制御されていることが明らかにされています。
例えば、DNA修復に重要な役割を果たすポリADPリボースポリメラーゼ(Poly ADP-ribose polymerase: PARP)は分子内チオール基の
酸化/還元により酵素活性が制御されており、血清チオールレベルがDNA修復能に関連することが報告されています。
さらに、最近では血清チオールレベルが、老化の指標となることが示唆されており、アンチエイジングの研究分野でも注目を
集めています。
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ペルオキシレドキシン(Peroxiredoxin: Prx)は強い抗酸化作用を持つペルオキシダーゼの一種です。
バクテリア、酵母、高等植物、哺乳類にいたる殆ど全ての生物において見出されており、
細胞の生理機能を維持する上で重要な抗酸化酵素であると考えられています。
Prxは過酸化水素や アルキル化ヒドロペルオキシドの分解、シグナル制御、細胞増殖やアポトーシス等に関わる
多機能性タンパク質です。最近の文献により、Prx-Iは肺がん、乳がん、食道がん、口腔がん、 甲状腺がんにおいてPrx1発現量が高まることが
報告されています。本キットは、血清、血漿、組織中を対象にヒト ペルオキシレドキシンI (Prx-I)を測定するELISAキットです。
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チオレドキシン(Thioredoxin: Trx)とは、分子内に酸化還元活性を有するSH基を持つ抗酸化酵素で、
酸化ストレス/活性酸素からの保護作用を示すほか、細胞内シグナル伝達にも関与する多機能タンパク質です。 チオレドキシンの機能としては、抗酸化作用のほか、転写因子の
制御に関与しています。また、近年、
膵臓がん、大腸がん、肺がん等においてTrxの過剰発現が報告されているほか、様々な疾患との関連性が指摘されており、
こうした疾患における酸化ストレス/レドックスのマーカーとして有用と考えられています。
本キットはヒト血清および細胞を対象に、Trx-1を測定するELISAキットです。
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ミオスタチン(myostatin / GDF-8)は1997年にMcPherronらによって発見された、筋肉増殖の負の制御因子です。
ミオスタチン発現レベルの低下は筋肉量の増加と体脂肪減少、ミオスタチン発現レベル上昇は、筋肉量の減少/消耗をもたらします。
高齢者やHIV感染者における筋肉量の減少(サルコペニア)との関連性、運動不足によるインシュリン抵抗性獲得との関連性が示唆されており
アンチエイジングのバイオマーカーとして注目されています。
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【ご注意】 | 弊社の提供する試薬、受託分析サービス等は全て研究用です。研究以外の用途(臨床検査/診断/医療行為等)には使用できません。 |
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