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(本製品は研究用試薬です。) |
【抗酸化能評価の重要性】 |
酸化ストレスは数多くの疾病や老化現象に深く関わっており、酸化ストレスの低減は疾病予防や
老化制御に役立つことが期待されています。酸化ストレスとは、体内で発生する活性酸素と、活性酸素を消去する抗酸化能のバランスが
崩れることによって生じます。このため、酸化ストレスの的確な評価には、生体内における活性酸素(損傷レベル)と抗酸化能の両面を
測定することが重要と考えられます。
本試薬は銅イオンの還元反応(Cu++⇒Cu+)を利用し、サンプルの抗酸化能を短時間(約5分)で簡便に測定するものです。
血清の酸化ラグタイムと高い相関性を示すほか、食品サンプルの抗酸化能評価にもご利用いただけます。 |
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【測定原理】 |
本試薬は銅イオンの還元反応(Cu++⇒Cu+)を利用し、サンプルの抗酸化能を
短時間(約5分)で簡便に測定するものです。血清のトータル抗酸化能の評価にご利用いただけます。血清の酸化ラグタイムと高い相関性を
示すほか、赤ワインや紅茶といった食品サンプルの抗酸化能評価にも適用可能です。
Patent: US 6613577他 |
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【製品仕様】 |
測定対象: |
抗酸化力の測定(銅イオンに対する還元力) |
測定レンジ: |
21.9~4378μmol/L(reduction power) |
所要時間: |
約5分 |
サンプル所要量: |
約5μL |
テスト数: |
96テスト(検量線のために6ウェル必要) |
必要な器具: |
マイクロプレートリーダー(測定波長480~492nm)、8チャンネルマイクロピペット(50~250μL)、
マイクロピペット(10~50μL用)、プラスチック試験管、蒸留水など |
保存条件: |
室温保存(有効期限は製造日より3年間) |
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【参考文献】 |
1) |
Oxidative imbalance and cathepsin D changes as peripheral blood biomarkers of Alzheimer disease:
A pilot study. E Strafacea, P Matarresea, L Gambardella, R Vona, A Sgadari,MC Silveri, W Malorni
FEBS Letters 579, p2759-766 (2005) (アルツハイマー患者では血清PAOは低値を示します。) |
2) |
Oxidative stress and its association with coronary artery disease and different atherogenic
risk factors.
C. VASSALLE, L. PETROZZI , N. BOTTO, M. G. ANDREASSI and G. C. ZUCCHELLI
Journal of Internal Medicine 2004; 256: 308-315 (PAO測定値は高血圧患者、冠動脈疾患疾患患者で低値を示します。) |
3) |
Antioxidant capacity as a reliable marker of stress in dairy calves transported by road.
P Pregel, E Bollo, FT Cannizzo, B Biolatti, E Contato, and PG Biolatti
Veterinary Record 156, p53-54 (2005) (ウシへの適用例。ストレスにより血清抗酸化能が低下。) |
4) |
Vitamin E-coated dialyzers reduce oxidative stress related proteins and markers in hemodialysis ?
a molecular biological approach.
LA Calo, A Naso, E Pagnin, PA Davis, M Castoro, R Corradin, P Riegler, C Cascone, W Huber and A Piccoli
Clinical Nephrology, Vol.62(5), p355-361 (2004) |
5) |
Oxidative stress-related factors in Bartter's and Gitelman9s syndrome:
relevance for angiotensin II signalling.
Calo LA, Pagnin E, Davis PA, Sartori M, Semplicini A.
Nephrol Dial Transplant ,Vol.18(8) p1518-25 (2003) |
6) |
Effect of epoetin on HO-1 mRNA level and plasma antioxidants in hemodialysis patients.
Calo LA, Stanic L, Davis PA, Pagnin E, Munaretto G, Fusaro M, Landini S, Semplicini A, Piccoli A.
Int. J Clin. Ther, Vol.41(5), p187-92 (2003) |
7) |
Restored Antioxidant Capacity Parallels the Immunologic and Virologic Improvement in
Children with Perinatal Human Immunodeficiency Virus Infection Receiving Highly Active Antiretroviral Therapy.
M Martino, F Chiarelli, M Moriondo, M Torello, C Azzari, and L Galli
Clinical Immunology, Vol.100(1),p82-6 (2001) |
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【酸化能測定キット「PAO」:食品サンプル/血清サンプル用】 |
品名 |
商品コード |
所要時間 |
価格(税込) |
抗酸化能測定キット「PAO」 |
KPA-050 |
約5分間 |
77,000円 |
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関連特許: 第5917951号
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【ごま油やオリーブオイルなど、油脂サンプル専用の抗酸化能測定キット(PAO-SO)】 |
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【特殊用途向け抗酸化能測定キット(PAO-U)】 |
品名 |
商品コード |
価格(税込) |
特徴/用途 |
抗酸化能測定キット 「PAO-U」
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KPA-050-U |
99,000円 |
血清用(尿酸を検出しない特殊タイプ)
尿酸はanti-oxidantではなくpro-oxidantとして作用する可能性のあることが示唆されています。
ORAC法をはじめとする殆どの抗酸化測定法において、血清総抗酸化能の半分程度が、尿酸に由来すると
考えられています。このため、食品の介入試験、疫学調査、病態研究においては、尿酸以外に由来する
抗酸化能のみを測定する方が、より的確に、生体内の抗酸化力を反映する場合があると期待されています。
本キットは、前処理試薬にて尿酸を除去してから、残りの総抗酸化能を測定します。尿酸以外の血清成分を対象とした
血清抗酸化能の測定に適しています。糖尿病患者を対象とした検討で、従来の「PAO」に比べ「PAO-U」で評価した方が
健常者対象との有意差が より明確になることが知られています。
【総抗酸化能測定キットPAOでの測定例】 2型糖尿病:925/対照:1163μmol/L
【総抗酸化能測定キットPAO-Uでの測定例】2型糖尿病:410/対照:870μmol/L |
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※製品の仕様、価格、操作方法等は予告なく変更される場合があります。
特に操作方法につきましては、ご使用前に商品同梱の使用説明書を必ずご確認ください。 |
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