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酸化ストレス研究用試薬
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【HbA1cに代わる新しいグリケーションマーカー】 |
糖尿病患者における血糖値のコントロールは重要であり、糖化ヘモグロビン(HbA1c)は長期間の血糖値指標および
糖尿病患者における微小血管合併症のリスク評価に用いられています。近年、食後の急激な血糖値上昇は酸化ストレスと
それに伴う血管内皮障害によって引き起こされる、アテローム性動脈硬化病変の病理に重要な役割を果たすことが示唆され、
血清中の糖化アルブミン(グリコアルブミン/ Glyco Albumin:GA)は、HbA1cよりも短期間における血糖値の変動を反映する
優れたグリケーションマーカーとして注目されています。
・糖尿病における大血管合併症の発症には食後血糖値の変動が関与
・血清アルブミンはヘモグロビンに比べ糖化修飾を受けやすく、食後血糖値の変動を反映
・HbA1cに比べ、より短期間(ヒトにおける半減期17日)の血糖状態を反映
本キットは、ラット血清、血漿、培養細胞を対象に、サンプル中の糖化アルブミン(グリコアルブミン)を
検出するELISAキットです。
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【製品仕様】 |
測定対象: |
ラット由来 血清/血漿中/培養細胞の糖化アルブミン |
測定原理: |
サンドイッチELISA法 |
測定レンジ: |
0.1~50 ng/mL |
所要時間: |
約1.5時間 |
サンプル所要量: |
50μL/well |
テスト数: |
96 wells |
必要な器具: |
マイクロプレートリーダー(測定波長450nm)、8チャンネルピペット、
マイクロピペット(10~1000μL用)およびチップ、メスシリンダー(100mL、1L)、37℃インキュベータ、蒸留水
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保存条件: |
冷蔵(4℃) |
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【キットの構成】 |
1)マイクロプレート: |
(96 wells) |
そのまま使用します |
2)キャリブレーター: |
各1本(0/2.5/5/10/25/50 ng/mL) |
そのまま使用します |
3)コンジュゲート: |
10 mL x 1本 |
そのまま使用します |
4)検出試薬A: |
6 mL x 1本 |
そのまま使用します |
5)検出試薬B: |
6 mL x 1本 |
そのまま使用します |
6)反応停止液: |
6 mL * 1本 |
そのまま使用します |
7)洗浄液(100倍濃縮): |
10 mL * 1本 |
蒸留水にて100倍希釈(例:10mL + 990mL)します |
8)可溶化バッファー: |
3 mL x 1本 |
培養細胞や組織ホモジネートの際に1/10容量添加します |
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※操作方法等は予告なく改訂される場合があります。ご使用前に商品同梱の使用説明書を必ずご確認ください。 |
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【測定手順】 |
Step 1) |
キットを室温(18~25℃)に戻します。 |
Step 2) |
マイクロプレートにサンプル/スタンダードを50μL分注します。 |
Step 3) |
コンジュゲートを100μl/well分注し、十分に振とう混和します。 |
Step 4) |
プレートをしっかりシールして、37℃にて 1時間インキュベートします。 |
Step 5) |
反応液を捨て、洗浄液 350~400μL/wellを入れ、5回洗浄します。 |
Step 6) |
検出試薬Aを 50μL/well分注します。 |
Step 7) |
検出試薬Bを 50μL/well分注します。 |
Step 8) |
室温(20~25℃)にて15分間インキュベートします。必ず遮光してください。 |
Step 9) |
反応停止液を50μL/well分注し、450nmにおける吸光度を測定します。 |
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【参考文献】 |
1) |
Serum glycated albumin as a new glycemic marker in pediatric diabetes.
Lee JW, Kim HJ, Kwon YS, Jun YH, Kim SK, Choi JW, Lee JE: Ann Pediatr Endocrinol Metab 18(4),p208-213(2013)
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2) |
Association of glycated albumin with the presence of carotid plaque in patients with
type 2 diabetes. Sato Y, Nagao M, Asai A, Nakajima Y, Takaya M, Takeichi N, Takemitsu S, Sudo M, Kano-Wakakuri T,
Ishizaki A, Harada T, Tanimura-Inagaki K, Okajima F, Tamura H, Sugihara H, Oikawa S:
J Diabetes Investig 4(6),p634-639(2013)
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3) |
Relationship of glycated albumin to blood glucose and HbA1c values and to retinopathy,
nephropathy, and cardiovascular outcomes in the DCCT/EDIC study.
Nathan DM, McGee P, Steffes MW, Lachin JM; DCCT/EDIC Research Group:
Diabetes 63(1),p282-290(2014)
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