【新しいタンパク質酸化マーカー】 |
マウス皮膚における染色例(鳥取大学 杉山先生)
チロシン残基は、タンパク質酸化における主要ターゲットの一つであり、関与する活性分子種の種類により
ニトロチロシン、ジチロシン、ハロゲン化チロシンなど多様な修飾物が生成されることが知られています。
ジチロシンは、タンパク質中や遊離のチロシンが酸化されて形成されるチロシン2量体です。紫外線、放射線、過酸化水素、
ペルオキシダーゼによりチロシルラジカルを中間体として形成されます。動脈硬化病巣において検出されるほか、コラーゲン、
エラスチンといった結合組織中にも検出されています。 |
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【タンパク質中のジチロシン検出に最適】 |
本抗体は名古屋大学 大澤名誉教授、兵庫県立大学 加藤准教授らのグループにより開発された
モノクローナル抗体(clone 1C3)1)であり、タンパク質の酸化損傷により形成されるジチロシンを特異的に
検出することができます。
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【製品仕様】 |
製法: |
3-(p-hydroxyphenyl) propionic acid 2量体を結合させたkeyhole limpet hemocyaninを免疫原として用い、
dityrosineにてスクリーニングしマウスよりハイブリドーマを作製。得られた腹水よりprotein Aにて精製。 |
形状: |
凍結乾燥品(指定量の蒸留水にて再構成して使用します。) |
サブクラス: |
Mouse IgG2a(κ), clone 1C3 |
特異性: |
遊離ジチロシン、3-(p-hydroxyphenyl) propionic acid 2量体、ジチロシン-BSAコンジュゲート、
タンパク質中およびペプチド中の ジチロシンを認識する。以下の類縁物質に対する交差反応試験済み。 Nitrotyrosine, chlorotyrosine,
aminotyrosine, phosphotyrosine, tyrosine, 3-(p-hydroxyphenyl) propionic acid, phenylalanine, 3,4-dihydroxyphenylacetic acid (DOPA)
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用途: |
免疫組織染色、ウェスタンブロッティング等 |
保存条件: |
凍結保存(-20℃以下) |
有効期限: |
製造後5年間(未開封、-20℃以下にて保存) |
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【参考文献】 |
1) |
Kato Y, Wu X, Naito M, Nomura H, Kitamoto N, Osawa T.
Immunochemical detection of protein dityrosine in atherosclerotic lesion of apo-E-deficient mice using a novel monoclonal antibody.
Biochem Biophys Res Commun. 275(1), p11-15 (2000). |
2) |
Sugiyama A, Fujita Y, Kobayashi T, Ryu M, Suzuki Y, Masuda A, Ochi T, Takeuchi T.
Effect of protein malnutrition on the skin epidermis of hairless mice. J Vet Med Sci. 73(6), p831-835 (2011)
マウス皮膚における染色例です。
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3) |
Kimoto Y, Sugiyama A, Nishinohara M, Asano A, Masuda A, Ochi T, Takeuchi T.
Expressions of protein oxidation markers, dityrosine and advanced oxidation protein products in Cisplatin-induced nephrotoxicity in rats.
J Vet Med Sci. 73(3), p403-407 (2011)
シスプラチン障害ラット腎における染色例です。
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4) |
Sun J, Sugiyama A, Masuda A, Ochi T, Takeuchi T.
Expressions of protein oxidation markers, dityrosine and advanced oxidation protein products in acetaminophen-induced liver injury in rats.
J Vet Med Sci. 73(9), p1185-1190 (2011)
アセトアミノフェン障害ラット肝における染色例です。
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5) |
Dominik Levigne, Ali Modarressi, Karl-Heinz Krause, Brigitte Pittet-Cuenod
NADPH oxidase 4 deficiency leads to impaired wound repair and reduced dityrosine-crosslinking,
but does not affect myofibroblast formation.
Free Radical Biology and Medicine 96, p374-384(2016)
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品名 |
商品コード |
内容量 |
価格(税込) |
抗ジチロシン(DT)モノクローナル抗体 |
MDT-020P |
20μg |
26,400円 |
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